ぶらりエンジニア

エンジニアリング・デザイン備忘録

空気の淀みと頭の淀み

作業空間の好みは千差万別だ。

ゴミも無く、規則正しくモノが配置された空間が好きなヒト。
ある程度は雑然としていた方が良いヒト。
そもそも職場や自室など決まった空間でないと作業できないヒト。

私の場合、「これが絶対に良い!」という正のコダワリは無い。
多少汚くても許容範囲。多少五月蝿くても環境音として処理する。多少高くても必要経費。
…が、「これだけは絶対にイヤ」という負のコダワリがある。

それは「空気の淀み」。

例えば場末のネットカフェ。
はたまた地下深い喫茶店

空気の交換が十分でない、閉鎖された空間。息が詰まる。呼吸が浅くなる。空気にネバつきを感じる。酷いところだと体が固まるような錯覚すら覚える。
こんな状況下でPCやテキストに向かい合って作業なんて出来る訳がない。

なぜこんなにも空気の淀みに拒否感を覚えるのか、自分でも突き止め切れていない。しかもただ単に「汚いのはダメ」という訳でなく、一見整理整頓された空間であっても「空気に動きが少ない」と脳が感じたらもう駄目なのだ。

そんな訳で私は、外出先で何か作業したくなった時にその辺のカフェは使わない。
空気の淀み具合が読めないからだ。

だから基本的には自習室やコワーキングスペース時間貸し利用する。
(今までに利用した)自習室やワークスペースは空気感にはかなり気を使っているようで、同じ静かな空間であるネカフェ等と比べると「空気が澄んでいる」と感じることが多かったのだ。

が、先日と本日で2つの例外店に行き当たった。(もうう正式名称で書く)

1つ目は渋谷 konochikara。
こちらはまだ許容範囲だ。地下の狭っ苦しいワンフロアにどうにかこうにか机と椅子を並べ、無人店舗にして費用を抑え、相場と比して相当に安い利用料で運営している。
あまり無理は言えない。普通のネカフェ、くらいの空気感ではあった。

2つ目は東新宿 パセラのコワーク。
無理だった。
何故あの人の入りであんなにも空気が淀んでいるのか。経験上、従業員の掃除が完璧じゃなくとも人の出入りさえ盛んなら空気はそうそう淀まない。パセラのコワークはそれなりに混むのだ。使われていない机にホコリが…なんてことはなかった。
ごちゃごちゃ入り乱れた部屋構成が空気の停滞を生んでいるのか? とにかく久々に「最悪」に当たった。久方ぶりに身体が強張った。短めの利用時間設定にしておいて良かった。

ハッキリ言って、パセラのコワークは綺麗だ。間違いない。トイレなんかアメニティがどこのホテルだってくらい揃い踏みで、キッチンがあるのだがそこも水気がしっかり拭き取られている。
それでも「淀んでいる」のだ。
私は前と左右に衝立のあるフリースペースで作業していたが、淀みは衝立のない大部屋のフリースペースでも同様に感じられた。「パセラのコワーク全体」が「そう」だと言えた。

あまりにもフワッとした私の「空気淀んでる」認定は誰にも共感は得られないだろう。
そうであろうとも、とにかく私にとっては死活問題だ。ネッチャリしたの、無理。

以上、ショックの余りスマホで15分足らずで書けた。ストレスってエネルギーですね。